サファリバスで巡る大型動物園。文化公演・水族施設・宿泊も併設する一大複合。
広大な敷地にアフリカのサバンナやインドネシアの熱帯雨林が再現され、専用のトラムに乗って世界中の動物たちの生態を間近に観察できる、本格的なサファリパークです。ここは、インドネシア国内で複数の動物園を運営する「タマン・サファリ・インドネシア」グループの一員であり、絶滅危惧種の保護と繁殖を目的とした「コンサーベーション（種の保存）」を最も重要な使命として掲げています。トラムでのサファリ体験のほか、動物たちの能力を紹介するアニマルショーや、バリの伝説を壮大なスケールで描くスペクタクルショー「バリ・アグン・ショー」、水族館、ウォーターパークまで併設されており、まさに一日がかりで楽しめる複合型のレジャー施設です。動物園とテーマパーク、そしてバリ文化が融合した、他に類を見ないエンターテイメント空間が広がっています。
理念：コンサーベーションと教育
このパークは、レジャー施設であると同時に、スマトラタイガー、オランウータン、そしてバリ・ムクドリといった絶滅の危機にあるインドネシア固有の動物たちの、重要な「種の箱舟」としての役割を担っています。パーク内での繁殖に成功した動物を野生に戻すプログラムも積極的に行われています。各所で催されるアニマルショーも、単なる見世物ではなく、動物たちの素晴らしい能力や生態を紹介し、自然保護の重要性を伝える教育的な内容になっています。
文化：壮大な舞台劇「バリ・アグン・ショー」
園内にある巨大な劇場で上演される「バリ・アグン・ショー」は、このパークの大きな目玉の一つです。12世紀のバリの王と中国の皇女の悲恋物語をテーマに、150人以上のダンサーやミュージシャン、そして象やラクダといった動物たちまでもが登場する壮大なスペクタクルです。バリの伝統舞踊や音楽を、最新の舞台技術と融合させたパフォーマンスは圧巻で、バリの歴史と文化の深さを感じることができます。このショーを鑑賞するだけでも、このパークを訪れる価値があると言えるでしょう。
楽しみ方とパッケージ
入場料にはいくつかのパッケージがあり、サファリトラム乗車のみの基本プランから、アニマルショーやバリ・アグン・ショーの鑑賞、ランチビュッフェなどが含まれるプランまで様々です。自分の興味や滞在時間に合わせて最適なプランを選びましょう。園内は非常に広いため、効率よく回るには、入場時にショーのスケジュールを確認し、見たいものを中心に計画を立てることが重要です。特にバリ・アグン・ショーは上演時間が決まっているので、見逃さないように注意してください。
見どころ（ここをチェック！）
サファリトラムでは、シマウマやキリンの群れの中を通り抜け、ライオンやトラがすぐそばで寛ぐ姿を見ることができます。ガラス越しにライオンを眺めながら食事ができる「ツァボ・ライオン・レストラン」もユニークな体験です。また、夜行性の動物たちを観察する「ナイト・サファリ」も人気で、昼間とは全く違うスリリングな雰囲気を味わえます。併設のロッジ「マラ・リバー・サファリ・ロッジ」に宿泊すれば、部屋のバルコニーからサバンナの動物たちを眺めるという、夢のような体験も可能です。
