
ヴァージン・ビーチ
ヴァージン・ビーチ
山の切れ目に挟まれた白砂の入り江。素朴なワルンが並ぶ隠れ家的ビーチ。
バリ島東部、カランガスム県に隠された「処女の浜辺」を意味するヴァージン・ビーチは、その名の通り、手つかずの自然が残る美しい入り江です。正式名称は「パンタイ・プティ(白い砂浜)」ですが、観光客の間ではヴァージン・ビーチの名で親しまれています。切り立った緑の丘に挟まれ、観光開発の喧騒から隔離されているため、非常にプライベート感があります。約500メートルにわたって続くきめ細かな白砂と、驚くほど透明なターコイズブルーの海のコントラストは、訪れる者を魅了します。ビーチ沿いには、地元の漁師が経営する素朴なワルン(簡易食堂)が並び、獲れたての魚を使ったシーフードBBQや冷たいドリンクを味わいながら、のんびりと過ごすことができます。バリの素顔に触れられる、まさに隠れ家のようなビーチです。
歴史:漁村の宝物
かつてこのビーチは、近隣のブグブグ村やプングラ村の漁師たちだけが知る、漁の拠点であり、神聖な儀式の場でした。外部からのアクセスが悪く、訪れる人もまばらでしたが、その美しさが口コミで徐々に広まり、近年になって訪れる観光客が増えてきました。それでもなお、このビーチの管理は地元の村によって行われており、ワルンの経営なども村人たちの重要な収入源となっています。観光地でありながら、今もなお漁村の穏やかな生活文化が色濃く残っているのが、このビーチの大きな魅力です。
自然:穏やかな波と豊かな海
両側を岬に守られているため、外洋からのうねりが直接届きにくく、比較的波が穏やかです。そのため、海水浴やシュノーケリングに適しています。ビーチの左右の岩場近くにはサンゴ礁が広がっており、カラフルな熱帯魚を簡単に見つけることができます。ただし、沖合は潮の流れが速くなることがあるため、シュノーケリングは岸に近いエリアで楽しむのが安全です。ビーチの背後に広がる緑豊かな丘は、この美しい景観に奥行きを与えています。
楽しみ方と注意点
ビーチでのんびりと過ごすのが最高の贅沢です。ワルンでサンベッドとパラソルをレンタルし(通常は飲食をすれば無料)、読書をしたり、昼寝をしたりして過ごしましょう。ワルンで提供されるシーフードBBQは、新鮮で価格も手頃なのでぜひ試してみてください。日差しが非常に強いので、日焼け対策は万全に。ビーチへのアクセスは、駐車場から少し急な坂道を下る必要があります。帰りの登りは少し大変ですが、その価値は十分にあります。
見どころ(ここをチェック!)
ビーチの東側の岬の上には、小さな展望台があり、そこからヴァージン・ビーチの全景を見下ろすことができます。弓形に広がる白砂のビーチと、グラデーションを描く青い海のコントラストは絶景です。また、ビーチから伝統的な漁船「ジュクン」をチャーターして、沖合のシュノーケリングスポットへ連れて行ってもらうことも可能です。運が良ければ、ウミガメに遭遇できるかもしれません。




