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アグン山を正面に据える東部屈指の絶景。日の出と星空が美しい。

バリ島東部、レンプヤン山の麓に位置するラハンガン・スウィートは、近年発見されたばかりの、まさに「知る人ぞ知る」絶景の展望スポットです。アグン山の雄大な姿を遮るものなく真正面から一望でき、その均整の取れた美しい山容を心ゆくまで堪能することができます。日の出の時間帯には、アグン山の背後から太陽が昇り、山頂から麓へと光が広がっていく神々しい光景が広がります。また、夜には満点の星空が広がり、天の川を撮影するための絶好のスポットとしても知られています。地元の人々が手作りで整備した素朴な展望台やブランコが、大自然の景観に温かみを添えています。有名なレンプヤン寺院の「天国の門」がアグン山を「額縁」として切り取る景色だとすれば、ここはアグン山の壮大さを全身で感じるための「パノラマステージ」と言えるでしょう。

歴史:地元コミュニティによる創生

この展望スポットは、大規模な観光資本によって開発されたものではなく、この土地を所有する地元のブンウタン村のコミュニティによって、少しずつ整備されてきました。もともとは農地であったこの場所の絶景を、より多くの人々と分かち合いたいという思いから始まったプロジェクトです。入場料や、麓からのジープ送迎サービスの収益は、展望台の維持管理や、村の発展のために役立てられています。ラハンガン・スウィートを訪れることは、地域の持続可能な観光を支援することにも繋がるのです。

自然:アグン山と東部の景観

アグン山は、バリ・ヒンドゥー教において神々が住まう最も神聖な山であり、バリの世界観の中心です。ラハンガン・スウィートからは、そのアグン山だけでなく、緑豊かな棚田や渓谷、そして東海岸の青い海まで、東部バリの多様な自然景観を一望することができます。特に、雨季明けの早朝には、谷間に雲海が発生し、アグン山の山頂だけが雲の上に浮かぶ、まるで仙境のような景色が見られることもあります。風の音と鳥の声だけが響く静寂の中で、バリの自然の偉大さに圧倒されることでしょう。

アクセスと注意点

展望台へと続く最後の道は、未舗装で非常に急な坂道です。普通乗用車やスクーターでの自力走行は困難であり、推奨されません。麓の駐車場に車を停め、そこから村が運営する四輪駆動のジープ(有料)に乗るか、体力に自信があれば徒歩で登るのが一般的です。日の出を見るためには、深夜に出発する必要があります。高地のため、早朝や夜間はかなり冷え込むので、防寒着は必須です。足元も滑りやすいので、しっかりとした靴を履いていきましょう。

見どころ(ここをチェック!)

アグン山を背景にしたツリーデッキ(木の上の展望台)が、最も人気の撮影スポットです。順番待ちの列ができることもあります。また、東側を向けば、レンプヤン寺院がある山の稜線と、その向こうから昇る朝日を一緒に写真に収めることができます。星空観賞や撮影もおすすめですが、その際は懐中電灯が必須です。近くには「天国の門」で有名なレンプヤン寺院や、水の宮殿「ティルタ・ガンガ」もあるため、合わせて訪れると、東部バリの魅力を一日で満喫できます。

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基本情報

  • 📍住所Banjar Dinas Gulinten, Bunutan, Abang, Karangasem, Bali 80852
  • 営業時間24時間(キャンプ可/夜間は安全に留意)
  • 🚫定休日無休(雨季は路面悪化・通行制限の可能性)
  • 💰料金入場30,000–50,000IDR 目安。入口〜展望エリアのシャトル/ジープは片道30,000–50,000IDR(運用により変動)。
  • 🚗アクセス
    • ティルタ・ガンガから車で約40–50分
    • 最後の1kmは未舗装・急勾配。徒歩またはローカルのジープ/シャトル利用可
    • 日の出前は暗路のためヘッドライト推奨
🗺️ 地図で見る
ラハンガン・スウィート | Balitra(バリトラ)| バリ島総合観光ガイド