
ブルーラグーン・ビーチ
ブルーラグーン・ビーチ
港町の両脇にある小湾。透明度の高い浅場でシュノーケルが楽しい。
バリ島東部の港町パダンバイの北側に隠された小さな入り江、それがブルーラグーン・ビーチです。その名の通り、晴れた日にはラグーン(潟)のように穏やかで、鮮やかな青色に輝く海が魅力です。ビーチ自体は小さく、砂も粗めですが、この場所の本当の価値は海の中にあります。ビーチからほんの数メートル泳ぐだけで、驚くほど豊かで美しいサンゴ礁が広がっており、バリ島で最も手軽に楽しめるシュノーケリングスポットの一つとして絶大な人気を誇ります。カラフルな熱帯魚の群れが、まるで天然の水族館のように迎えてくれます。港町の喧騒のすぐ隣に、これほど静かで美しい水中世界が広がっていることに、誰もが驚かされることでしょう。
歴史:港町の裏庭
パダンバイは、古くからロンボク島やヌサ・ペニダ島とバリ島本島を結ぶ重要な港として栄えてきました。多くの人々や物資が行き交うこの町のすぐそばにあるブルーラグーンは、地元の人々にとっては、仕事の合間に一息ついたり、子供たちが水遊びをしたりする、いわば「裏庭」のような場所でした。その素晴らしい海中世界がダイバーやシュノーケラーに知られるようになり、今では多くの観光客が訪れるようになりましたが、今でもどこかローカルでのんびりとした雰囲気が残っています。
豊かな海中生態系
ブルーラグーンのサンゴ礁は、水深が浅く、太陽の光が届きやすいため、非常に健康的で多様なサンゴが育っています。クマノミ(ニモ)やチョウチョウウオ、ツノダシなど、人気の熱帯魚はもちろん、時にはウミガメや小型のサメ(リーフシャーク)に出会うこともあります。特に、ビーチの右側の岩場沿いが、魚影が濃くおすすめのポイントです。流れも比較的穏やかですが、満潮時や風が強い日は少し波立つことがあるので、注意が必要です。
楽しみ方と注意点
シュノーケルセットは、ビーチへ下りる階段の途中や、ビーチ沿いのワルン(簡易食堂)でレンタルすることができます。手ぶらで訪れても気軽に楽しめるのが魅力です。ただし、この美しいサンゴ礁を守るため、絶対にサンゴの上に立ったり、フィンで蹴ったりしないようにしましょう。サンゴは非常に繊細な生き物です。水中では、常に自分の体の位置に気を配り、サンゴとの距離を保つようにしてください。サンゴに有害な成分を含まない日焼け止めを選ぶことも、環境保護につながります。
見どころ(ここをチェック!)
ブルーラグーンの隣には、もう一つ「バイアス・トゥゲル・ビーチ(白い砂のビーチ)」と呼ばれる、より広くて美しい砂浜があります。ブルーラグーンから丘を一つ越える必要がありますが、歩いて10分ほどで行くことができます。こちらはシュノーケリングよりも、のんびりと海水浴や日光浴を楽しむのに適しています。パダンバイの港を見下ろす丘の上にある寺院「プラ・シラユクティ」からの眺めも素晴らしく、港と海のパノラマが楽しめます。




