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ガドガド - 1

ガドガド

料理野菜サラダピーナッツソース
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ガドガド

料理野菜サラダピーナッツソース

「ごちゃまぜ」を意味する温野菜サラダ。 甘辛いピーナッツソースが味の決め手。

ガドガド(Gado-gado)」とはインドネシア語で「ごちゃまぜ」という意味。その名の通り、茹でたり蒸したりした様々な温野菜に、豆腐、ゆで卵、エビせんべいなどを加え、濃厚で甘辛いピーナッツソースをたっぷりとかけて混ぜ合わせながら食べる、インドネシアを代表するサラダです。野菜が主役でありながら、豆腐や卵でタンパク質もしっかり摂れるため、ヘルシーなのに満足感は抜群。ピーナッツソースの香ばしさとコクが全体の味をまとめ上げ、複雑で豊かな味わいを生み出します。彩りも鮮やかで、食欲をそそる一皿。野菜不足になりがちな旅行中にこそ、ぜひ試してほしい料理です。

ガドガドの材料と構成

ガドガドの主役は、インゲン、キャベツ、もやし、空心菜、ジャガイモといった、火を通した野菜たち。これに、厚揚げや揚げ豆腐、インドネシアの圧縮ご飯「ロントン(Lontong)」、そして栄養価の高いゆで卵が加わります。それぞれの食材が持つ異なる食感と味わいが、ピーナッツソースという一つの指揮者のもとで、見事なハーモニーを奏でるのです。シャキシャキの野菜、もっちりしたロントン、ふわっとした豆腐。これらが口の中で一体となったときの多幸感は格別です。仕上げにトッピングされる、エビの風味豊かなせんべい「クルプック・ウダン」や、フライドオニオン「バワン・ゴレン(Bawang Goreng)」が、さらに食感のアクセントと香ばしさを加えてくれます。

味の決め手となるピーナッツソース

ガドガドの味を決定づけるのは、何と言ってもピーナッツソース(サンバル・カチャン)です。単にピーナッツバターを溶かしたような単純なものではありません。煎ったピーナッツを石臼で丁寧にすり潰し、そこに唐辛子、ニンニク、ヤシ糖、タマリンドの酸味、エビペースト(トラシ)の旨味、ライムの爽やかさなどを加えて、複雑で奥行きのある味わいを作り出します。店によっては、注文を受けてから目の前でピーナッツをすり潰し、作りたてのソースを提供してくれるところも。そのフレッシュな香りと濃厚なコクは、一度味わうと忘れられません。甘さ、辛さ、酸味、塩味、そして旨味が見事に調和したこのソースこそが、ガドガドの魔法の秘密なのです。

似ている料理(カレドックとプチェル)

ガドガドにはよく似た料理がいくつか存在します。その一つが、西ジャワ・スンダ地方の「カレドック(Karedok)」。ガドガドが温野菜を使うのに対し、カレドックはキュウリ、インゲン、キャベツなどの生野菜をピーナッツソースで和えるのが特徴。よりフレッシュでシャキシャキとした食感が楽しめます。もう一つは、東ジャワ地方が発祥の「プチェル(Pecel)」。こちらも茹で野菜にピーナッツソースをかける点は共通していますが、プチェルのソースはコブミカンの葉(ダウン・ジュルッ)の爽やかな香りが効いており、よりスパイシーでパンチのある味わいです。インドネシアを旅する際は、これらの「ごちゃまぜサラダ」三兄弟を食べ比べて、地域ごとの微妙な味の違いを発見するのも面白い体験になるでしょう。

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Category
料理
Tags
野菜サラダピーナッツソース
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ガドガド | Balitra(バリトラ)| バリ島総合観光ガイド