メラスティビーチ
メラスティビーチ
切通しの絶景とエメラルドの遠浅。夕刻の彩度が高い人気ビーチ。
かつては断崖に阻まれた秘境のビーチでしたが、近年、巨大な石灰岩の山を切り開いて造られた壮大なアクセス道路と共に、バリ島南部で最も人気のあるビーチの一つとなりました。その名は、ヒンドゥー教徒が寺院の神聖な品々を海で清めるための重要な儀式「ムラスティ」が、この浜辺で行われることに由来します。どこまでも続く純白の砂浜と、干潮時に現れるサンゴ礁のラグーンが織りなすターコイズブルーの海のコントラストは、まさに楽園と呼ぶにふさわしい美しさです。近年では、モダンなビーチクラブが次々とオープンし、洗練された雰囲気の中で一日中過ごすことができるリゾートエリアへと変貌を遂げつつあります。聖なる儀式の場としての顔と、最新の観光地としての顔を併せ持つ、現代バリを象徴する場所です。
文化：浄化の儀式「ムラスティ」の舞台
「ムラスティ」は、バリ・ヒンドゥーの重要な祝祭であるニュピ（静寂の日）の数日前に行われる、島全体を清めるための儀式です。各村の寺院に祀られている神々の像や儀式道具が、人々によって浜辺まで運ばれ、海の聖なる水で清められます。メラスティ・ビーチはそのための重要な浜の一つであり、儀式の際には、白い衣装をまとった人々の長い行列が崖の上の道路を下ってくる荘厳な光景が見られます。もしこの儀式に遭遇したら、敬意を払い、神聖な行事の邪魔にならないよう静かに見守りましょう。
自然：干潮時に現れる天然のプール
このビーチの大きな魅力の一つが、干潮時に沖合のサンゴ礁が防波堤となり、岸辺に穏やかで広大な天然のプール（ラグーン）が出現することです。水の透明度も高く、波もほとんどないため、小さなお子様でも安心して水遊びを楽しむことができます。潮が満ちてくると外洋からの波が入り始め、また違った表情を見せます。訪れる前に潮汐情報をチェックし、干潮の時間を狙って行くと、このビーチの美しさを最大限に満喫できるでしょう。
楽しみ方と撮影ポイント
ビーチに下りる途中の、蛇行する道路の途中にある展望スペースが絶好の撮影ポイントです。切り立った白い崖と、眼下に広がる青い海のコントラストを一枚の写真に収めることができます。ビーチには多くのビーチクラブがあり、デイベッドをレンタルして、食事やドリンクを楽しみながら一日中のんびりと過ごすのが人気のスタイルです。夕暮れ時には、西側の崖が夕日に照らされて黄金色に輝き、ロマンチックな雰囲気に包まれます。
