
ハンダラ門
ハンダラ門
霧の高原に立つ割れ門のフォトスポット。背後に広がる山並みが絵画的。
ブドゥグル高原の冷涼な空気の中にそびえ立つ、巨大で荘厳な割れ門(チャンディ・ブンタル)。それがハンダラ・ゲートです。もともとは「ハンダラ・ゴルフ&リゾート」というゴルフ場の入り口ゲートですが、その伝統的なバリ建築の美しさと、背後に広がる緑豊かな山々の借景が見事に調和し、まるで異世界への入り口のようだとSNSを通じて世界的に有名になりました。特に、高原特有の朝霧に包まれた姿は非常に幻想的で、この門の前で写真を撮るためだけに多くの人々が訪れます。バリ島には数多くの美しい割れ門がありますが、ハンダラ・ゲートは、その規模の大きさと、完璧に手入れされた周囲の景観によって、特別な存在感を放っています。バリの伝統と自然が融合した、象徴的な風景の一つです。
建築:割れ門(チャンディ・ブンタル)の意味
割れ門は、バリ・ヒンドゥーの寺院や王宮などで見られる、山を二つに割ったような形状の門です。これは、宇宙の二元性(善と悪、男と女、昼と夜など)を象徴しており、その間を通ることで、俗なる世界から聖なる世界へと移行する際の浄化の意味合いを持っています。ハンダラ・ゲートはゴルフ場の入り口ではありますが、そのデザインは伝統的な寺院建築の様式に忠実に従っており、バリの職人技と精神性を見事に表現しています。門の表面に施された緻密な彫刻にも注目してみてください。
撮影のコツとマナー
人気の撮影スポットであるため、日中は写真を撮るための行列ができることがよくあります。比較的空いている早朝を狙うのがおすすめです。この時間帯は、霧が発生しやすく、より幻想的な写真を撮れる可能性も高まります。道路の中央に立って撮影することになるため、車やバイクの往来には十分注意してください。順番待ちのルールを守り、他の人の撮影の邪魔にならないよう、譲り合いの気持ちを持つことが大切です。近年では、撮影のための料金が設定されています。
見どころ(ここをチェック!)
門そのものが最大のハイライトですが、この場所の魅力は周囲の自然環境との調和にあります。門の背後にそびえる山の稜線や、道路脇に植えられた美しい花々が、門の荘厳さを一層引き立てています。少し離れた場所から望遠レンズで撮影すると、門と背景の山が圧縮されて、よりダイナミックな構図になります。このゲートは、ブラタン湖やウルン・ダヌ寺院、そしてムンドゥックの双子湖など、ブドゥグル高原の他の観光スポットを結ぶ道路沿いにあるため、高原をドライブする際にぜひ立ち寄りたいポイントです。




