
ダイヤモンド・ビーチ
ダイヤモンド・ビーチ
尖塔岩と白砂が作る“宝石の湾”。階段を下って辿り着く絶景の浜。
ヌサ・ペニダ島の東海岸に位置するダイヤモンド・ビーチは、近年アクセスが可能になったことで一躍有名になった、まさに宝石のようなビーチです。その名は、沖合にそびえる鋭く尖った岩がダイヤモンドのように見えることに由来します。崖の上からの眺めは圧巻で、ターコイズブルーの海と純白の砂浜、そして象徴的な奇岩が織りなす風景は、訪れる者の心を奪います。この絶景のビーチに下りるためには、断崖絶壁に手作業で削られて作られた急な階段を、細心の注意を払いながら下りていく必要があります。その道のりはスリリングですが、下り立った先には、手つかずの自然が残る静かな楽園が広がっています。隣接するアトゥ・ビーチとは対照的に、まだワルン(簡易食堂)などもなく、よりプライベートでワイルドな雰囲気を味わうことができます。
自然が創り出した造形美
ダイヤモンド・ビーチの息をのむような景観は、石灰岩でできたヌサ・ペニダ島が、何万年もの歳月をかけて波と風によって侵食されてできたものです。特に象徴的な尖った岩は、硬い部分だけが侵食に耐えて残った「海食柱」の一種です。崖の上の展望台からは、太陽の光の角度によって刻一刻と表情を変える海のグラデーションや、崖の地層の模様をはっきりと見ることができます。ここは、地球のダイナミックな活動を感じられる、生きた地理の教科書のような場所です。
アクセス:スリル満点の崖の階段
このビーチへのアクセスは、冒険そのものです。駐車場から展望台までは比較的歩きやすいですが、そこからビーチへ下りる階段は、まさに断崖を削って作られています。手すりはロープ一本だけの場所も多く、高所が苦手な方にはお勧めできません。必ず、両手が自由になるリュックサックと、滑りにくい靴(スニーカーなど)を着用してください。特に、下りよりも帰りの登りの方が体力を消耗します。十分な量の水を持参し、無理のない計画を立てることが重要です。
楽しみ方と安全のための注意点
崖の上からの景色を眺めるだけでも、訪れる価値は十分にあります。ビーチに下りた際は、そのきめ細かな砂の感触を楽しんでください。ただし、このビーチは外洋に直接面しており、波が非常に強く、潮の流れも速いため、遊泳は極めて危険です。安易に海に入らず、波打ち際で遊ぶ程度に留めましょう。日差しを遮るものが何もないので、帽子や日焼け止めなどの対策は万全にしてください。
見どころ(ここをチェック!)
崖の階段の途中が、ビーチ全体を見下ろす最高の撮影ポイントです。上から見ると、海に向かって伸びる砂浜と、打ち寄せる白波が美しい模様を描いているのが分かります。また、ビーチには海に向かって漕ぎ出すことができるブランコが設置されており、人気の撮影スポットとなっています(有料の場合あり)。隣のアトゥ・ビーチとは丘を一つ隔てた場所にあり、両方のビーチを訪れる場合は、体力と時間に余裕を持った計画が必要です。



